
新しいエレクトロニクスブランドTikTeckは、工場直販モデルで従来の小売価格を下回る価格を目指している。
トッド・ビショップ著

シアトル地域に拠点を置く新しい消費者向け電子機器ベンチャー企業が今週、工場直販モデルで事業を開始する。このモデルでは、テクノロジー消費者にオンラインで直接販売し、従来の小売店の類似製品よりも大幅に低い価格を約束する。
ワシントン州ベルビューに本社を置くKeeProduct社は、スマートLED電球、テレプレゼンスロボット、移動式スマートフォンカメラローバーをはじめ、TikTeckというブランド名でさまざまなテクノロジー製品をオンラインで製造・販売する予定だ。
TikTeckは本日、スマートフォンで制御できるLED電球を1個9.99ドルで予約注文できるサービスを開始した。
この新事業は、中国の製造会社アディションのベテラン4人が率いており、彼らは以前、ウォルマート、テスコ、JCPenneyなどの小売店で販売される電子機器の設計と製造を行っていた。

創業者兼CEOのレックス・チェン氏によると、経営陣は3ヶ月前にマネジメント・バイアウト(MBO)を通じて新会社を設立し、新たな消費者直販モデルを追求することを目指しているという。チェン氏によると、サプライチェーンにおいて小売業者や販売業者が通常得る利益率を削減することで、消費者に提示する価格は同等の製品よりも40~70%低くなるという。
「消費者が得るべきものはまさにこれだと考えています」とチェン氏は最近のインタビューで、同社の初期製品ラインナップを実演しながら説明した。彼はこのアプローチをファッションブランドのファクトリーアウトレットに例え、「これが新しい小売ビジネスモデルになるべきだ」と語った。
TikTeckスマート電球に加え、同社は今四半期に499.99ドルのテレプレゼンスロボットと69.99ドルのカメラローバーを発売する予定だ。チェン氏によると、同社は2016年に合計10~12種類の製品を発売することを目指しており、MBO(マネジメントバイアウト)以前とMBO中に開発を進めていた技術を活用しているという。
最終的には他社の製品も販売していく予定だ。
中国出身のチェン氏は、別のコンシューマーエレクトロニクス技術企業であるピボタル・リビングでの仕事を通じてシアトル地域との関わりが深く、ティックテックの成長に伴い、この地域の優秀なエンジニア層にアクセスできることも、この地に拠点を置くことを決めた理由の一つだと述べている。同社は現在、経営陣と、過去に経営陣と資金調達で協力した外部投資家1名から資金提供を受けている。