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ジェフ・ベゾス、テキサスでブルーオリジンのBE-4ロケットエンジンをフル噴射して歓喜

ジェフ・ベゾス、テキサスでブルーオリジンのBE-4ロケットエンジンをフル噴射して歓喜

アラン・ボイル

BE-4エンジンテスト
ブルーオリジンのBE-4ロケットエンジンがテキサス州でフルスラスト試験発射に向けて点火した。(ジェフ・ベゾス、Instagramより)

パンデミックの最中に西テキサスで過ごすなら、自作のロケットエンジンの試運転ほどスリリングな花火大会はそうそうないだろう。少なくとも、ブルーオリジンの億万長者創業者はそう考えている。

「完璧な夜だった」と、20年以上前にブルーオリジン宇宙ベンチャーを創設したアマゾンCEOのジェフ・ベゾスはインスタグラムの投稿に綴った。「月と星空の下、ピックアップトラックの後部座席に座り、ブルーオリジンのBE-4エンジンの長時間フルスラスト・ホットファイア試験を見守っていた」

投稿には、ベゾス氏と他の観客が上昇するロケットの煙を遠くから見守る写真や、発射をより近くから捉えた動画が掲載されている。

ブルーオリジンは、同社のニューグレンロケットとユナイテッド・ローンチ・アライアンスの半再使用型バルカンロケットへの搭載に向けて、このエンジンの試験を行っている。両ロケットとも、今年後半に初公開される予定だ。

燃料に液化天然ガスを使用するBE-4は、ワシントン州ケントにあるブルーオリジン本社で開発され、テストはベゾス氏の西テキサス牧場(パンデミック中のたまり場の一つ)で行われた。

ブルーオリジンは昨年、アラバマ州にロケットエンジンの量産工場を開設した。BE-4エンジンは最大55万ポンド(約24万キログラム)の推力を発揮するように設計されており、これはスペースXのメタン燃料ラプターエンジンよりも約10%高い推力となる。

ブルーオリジン社は先月、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社に先駆者の地上試験用に2基のエンジンを提供し、飛行可能なバージョンはアストロボティック社によるヴァルカンロケットによる初の月面着陸船の打ち上げに間に合うように納入される予定となっている。

ULAのCEO、トリー・ブルーノ氏は、BE-4エンジンが2021年の打ち上げに間に合うと確信していると述べた。ツイッターで、ヴァルカン開発に関して最も不安に思うことは何かと尋ねられたブルーノ氏は、次のように答えた。

その目もくらむほどの素晴らしさは、宇宙愛好家が実際に見ると自然と気を失いそうになり、落下したり怪我をしたりする危険を冒すことになるだろう。 https://t.co/7OseIe5mAp

— トリー・ブルーノ(@torybruno)2021年1月26日

その他のロケット関連ニュースでは、米宇宙軍は12月31日付けで、国家安全保障任務用の新型打ち上げロケットの開発を支援する数十億ドル規模のプログラムへのブルーオリジン社とノースロップ・グラマン社の参加を終了した。

昨年8月、両社は次の開発支援フェーズの競争でULAとSpaceXに敗れたが、契約の解除を解決するのに数カ月を要した。

スペースニュースに提供された声明の中で、宇宙ミサイルシステムセンターは、ブルーオリジンは2018年10月から2020年12月の間にニューグレンで行われた作業に対して2億5550万ドルを支払われ、ノースロップ・グラマンは、現在は中止されているオメガロケットの作業に対して同じ期間に5億3170万ドルを受け取ったと述べた。

スペースニュースによると、宇宙軍は両社の協定に基づいて開発されたデータやハードウェアに対する限定的な権利を持つことになるという。