
スーパーコンピュータメーカーのクレイが「ビッグデータ」を活用する新部門「YarcData」を設立
ジョン・クック著
今、テクノロジー界で話題のキーワードの一つに「ビッグデータ」があります。これは、企業が増え続けるデータセットから有益な情報を引き出すという考え方です。スーパーコンピュータは、石油・ガスの探査から自動車の設計まで、あらゆる分野で使われる複雑な数値を処理できるように設計されているため、特に強力な役割を担う分野です。
現在、シアトルを拠点とするスーパーコンピュータメーカーのCrayは、「ビッグデータ」分野に本格的に参入し、YarcDataという新しい部門を設立した。
「クレイは、大規模な科学技術シミュレーションを実行できるスーパーコンピュータの開発で最もよく知られています。その経験から、独自の技術を開発し、世界最大級のデータ集約型環境での豊富な経験を蓄積してきました」と、クレイの社長兼CEOであるピーター・ウンガロ氏は声明で述べています。「そのため、ビッグデータ市場への参入は自然な流れと言えるでしょう。」
Crayの従業員で構成される新部門は、YarcDataのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーに就任するArvind Parthasarathi氏が率います。Parthasarathi氏は以前、Informatica Corporationに勤務し、同社のマスターデータ管理事業部門のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めていました。それ以前は、i2 TechnologiesとOracle Corporationに勤務していました。
Crayの株価は若干下落し、1株当たり7ドルをわずかに上回る水準で取引されている。
最新情報: Crayの広報担当者によると、新部門で働く従業員の総数は公表していないものの、YarcDataには今年中に25~30人程度の新規従業員を追加する予定とのことです。ところで、この奇妙な名前は何なのでしょう?
同社によれば、これは「Cray」を逆から綴ったものと「data」を組み合わせたものだという。
「この新しい部門がクレイといかに密接に統合されているかを巧みに示したかったし、ビッグデータ市場とのつながりを強調するために『データ』という言葉と結びつけたかったのです」と広報担当者は語った。
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