
ナイキはアマゾンの電子商取引プラットフォームから自社製品を撤退させ、2年間のパイロットプログラムを終了
ナット・レヴィ著

スポーツ用品小売大手のナイキは、2年間の試験プログラムを終了し、アマゾンでの自社製品の販売を停止する。
ナイキは長らくアマゾンでの直販を避けてきたが、2017年7月に方針を転換し、アマゾンのeコマースプラットフォーム上で「限定的なナイキ製品の品揃え」を提供する計画を発表した。この動きは、世界の主要ブランドにとってアマゾンがますます不可欠な存在となっていることを示している。
ブルームバーグは、ナイキが小売戦略の見直しと、次期最高経営責任者として元イーベイCEOのジョン・ドナホー氏を雇用する決定の中で、このプログラムを終了することを決定したと報じている。
ナイキはブルームバーグへの声明で、「より直接的でパーソナルな関係を通じて消費者体験を向上させることに重点を置いており、その一環として、Amazon Retailとの現在のパイロットプログラムを完了することを決定しました」と述べています。「世界中の消費者にシームレスにサービスを提供するため、ナイキと他の小売業者やプラットフォームとの強力で独自のパートナーシップの構築に引き続き投資していきます。」
アマゾンはコメントを控えた。
ブルームバーグは、Amazonがナイキのプラットフォームからの撤退に備えていると報じている。Amazonは、ナイキ製品がAmazonで引き続き販売されるよう、サードパーティの販売業者を募集している。
ナイキはアマゾンとの提携を完全に断つわけではない。ブルームバーグによると、ナイキはアプリやオンラインサービスを支えるクラウドコンピューティングプロバイダーとして、引き続きアマゾンウェブサービス(AWS)を利用する予定だ。