
サムスンGalaxy S6にMicrosoftアプリ?それが理にかなっている理由
トッド・ビショップ著

サムスンが次期Galaxy S6スマートフォンにMicrosoftアプリをプリインストールするという、ニュースサイトSamMobileによる今週の報道は、突飛な噂として簡単に片付けられてしまうかもしれない。しかし、よく調べてみると、これには一理あるかもしれない。もしこれが実現すれば、MicrosoftとCEOのサティア・ナデラ氏による企業改革の取り組みにおいて、大きな節目となるだろう。

重要な点は以下の通りだ。この報道は、マイクロソフトとサムスンが特許紛争で和解を発表したわずか数日後に発表された。両社は和解を認める簡略な声明を発表しただけで、それ以上のコメントは控えており、当初の疑問は、マイクロソフトがサムスンから係争中の特許ライセンス料を回収できたかどうかだった。
しかし、巨額の金銭的利益よりも価値のあるものは何でしょうか?それは、売上トップのAndroidスマートフォンにおいて、Microsoftのアプリが最適なポジションを獲得できるということです。これは、Microsoftが従来の「Windowsファースト」のアプローチを脱却し、競合プラットフォーム向けのアプリをリリースするという、場合によってはWindows版よりも先にリリースするという動きから得られる、注目度の高い成果となるでしょう。
これまでの経緯を考えれば、これは大げさな話ではない。マイクロソフトは、特許紛争を戦略的なビジネス上の優位性に転換する能力を幾度となく発揮してきた。例えば、特許紛争を和解に持ち込んだ際、原告にソニーとの訴訟費用を実質的に貸し付けたことがある。また、書店バーンズ・アンド・ノーブルとの特許紛争を経て、最終的に同社のNOOK事業の株式を取得したこともある。(いや、結果は芳しくなかったが、その意味は理解できるだろう。)
SamMobile のレポートによると、Galaxy S6 にプリインストールされるアプリは、OneDrive、Office、OneNote、Skype になるとのこと。
今朝、この件について調査を試みたところ、どちらの社からもコメントは得られませんでしたが、近いうちに答えが出るかもしれません。Galaxy S6はMobile World Congress(MWC)前の3月上旬に発表される見込みです。今のところ、この件については「全くあり得ない話ではない」としています。