
HashiCorpが1億ドルを調達し、評価額19億ドルで最新のクラウドユニコーン企業に
トム・クレイジット著

クラウドコンピューティングの価値が確固たる地位を築くにつれ、複数のクラウドプロバイダーにまたがるリスクヘッジを企業に支援できる企業に注目が集まっています。HashiCorpは、マルチクラウドを実現するためのツール開発をさらに進めるため、1億ドルを調達しました。
HashiCorpはリリースで、ワシントン大学コンピュータサイエンス科卒業生2人によって設立されたサンフランシスコのスタートアップ企業の評価額が19億ドルに達したと発表した。今回の新たなラウンドはIVPが主導し、既存投資家のGGV Capital、Mayfield、Redpoint Ventures、True Venturesに加え、新規投資家のBessemer Venture Partnersが参加し、合計1億7400万ドルを同社に投資した。
HashiCorpの製品は、ソフトウェア開発者やインフラ運用者が、Amazon Web Servicesなどのパブリッククラウドプロバイダーや自社開発のインフラを含む複数の環境にアプリケーションを展開するのを支援します。これらの製品はオープンソースプロジェクトを基盤としており、ここ数年、エンタープライズコンピューティング事業の構築において、困難ながらも価値ある道のりとなってきました。
IVPは投資を発表するブログ投稿で、「スタートアップが成功するには信じられないほど多くの要素が揃う必要があるが、適切なタイミングで適切な製品を市場に提供することほど重要なことはないだろう」と述べた。
進化の段階にある多くのスタートアップ企業と同様に、HashiCorpは製品とサービスの普及を促進するため、営業、マーケティング、サポートスタッフの採用に注力する予定だとリリースで述べている。過去1年間、ClouderaとHortonworksの合併やIBMによる360億ドルのRed Hat買収など、オープンソース・エンタープライズ・コンピューティング企業の間では多くの合併・買収の動きがあったが、HashiCorpの共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるミッチェル・ハシモト氏は、すぐに撤退するつもりはないようだ。
この資金調達は、私たちが強力な独立企業の構築に注力していることを世界に示すものです。
— ミッチェル・ハシモト (@mitchellh) 2018年11月1日
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