
ワシントン大学とマイクロソフトの研究者がDNAベースのデータストレージで賞を受賞
ワシントン大学とマイクロソフトの研究者がDNAベースのデータストレージで賞を受賞

マイクロソフトのカリン・ストラウス氏とワシントン大学のルイス・セゼ氏は、計算機学会(ACM)のコンピュータアーキテクチャ特別利益団体から2020年のモーリス・ウィルクス賞を受賞した。(ワシントン大学写真)
アラン・ボイル著

ワシントン大学のコンピュータサイエンス教授ルイス・セゼ氏とマイクロソフトの主席研究マネージャーカリン・ストラウス氏は、DNAベースのデータストレージシステムの研究により、計算機協会から名誉ある賞を受賞した。
- ACMのコンピュータアーキテクチャに関する特別利益団体(SIG)が授与する2020年度モーリス・ウィルクス賞は、コンピュータアーキテクチャ分野における専門家のキャリア初期20年間における卓越した貢献を表彰するものです。この賞は、世界初の実用的プログラム内蔵型コンピュータを開発した英国のコンピュータ科学者にちなんで名付けられました。この賞の22年の歴史において、複数の受賞者がこの栄誉を分かち合うのは今回が初めてです。
- 2015年以来、セゼ氏とストラウス氏は、合成DNAをデジタル情報の記憶媒体として活用することを目指すマイクロソフトとワシントン大学の共同プロジェクトである分子情報システム研究所(MISL)の共同所長を務めています。MISLの研究者たちは、マイルス・デイヴィスのジャズ曲やOK Goのミュージックビデオなど、数ギガバイト規模のデータをDNAにエンコードしてきました。また昨年、チームはDNAデータの自動保存・検索システムを実証しました。
- ストラウスとセゼは、DNAコード化された画像をアーティストのケイト・トンプソンが制作したDNAの先駆者ロザリンド・フランクリンの肖像画に加工するプロジェクトにも参加しました。セゼ、ストラウス、そして彼らの作品について詳しくは、昨年の「今週のギーク」でセゼが紹介された記事をご覧ください。