
マイクロソフトはクラウド顧客向けに中東初のデータセンターを計画し、欧州の容量も追加
トム・クレイジット著

マイクロソフトは水曜日、中東に初のクラウドデータセンターを建設する計画を発表し、近い将来に同地域でオンライン化を実現したいとしている。
マイクロソフトの担当者によると、アブダビとドバイに2つの独立した中東地域が設けられる予定で、スイスにも新たなデータセンターを導入するとともに、ドイツとフランスでのプレゼンスを拡大する予定だという。フランスの顧客は水曜日から同地域でAzureとMicrosoft Office 365の利用を開始でき、同地域でのDynamics 365のサポートは来年初めに開始される予定だ。
マイクロソフトは、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)に続き、中東にデータセンターを開設する計画です。AWSは昨年、バーレーンにデータセンターを開設する計画を発表しており、来年初めに稼働開始予定です。一方、Googleは中東地域への進出をまだ行っていません。中東地域のクラウドコンピューティングサービス市場は現時点では比較的小規模ですが、今後数年間で27%の成長が見込まれています。

現代のクラウドコンピューティングでは、特にリアルタイムアプリケーションの登場により、ロケーションが非常に重要です。現代のクラウドデータセンター間のネットワーク接続は高速であるため、顧客や従業員に近い地域であれば、はるかに優れたパフォーマンスを実感できます。
これがエッジコンピューティングへの関心を高めている要因の一つであり、世界中の企業や個人が、インターネット接続が必要になるとは考えもしなかったような場所にコネクテッドデバイスを導入するにつれて、その関心は加速しています。この動きは、世界の成熟したテクノロジー経済圏ではまだ始まったばかりで、新興テクノロジー経済圏に浸透するにはおそらく時間がかかるでしょう。しかし、新興経済圏は、克服すべきレガシーの重荷がないため、米国や欧州の同業他社よりも迅速に新技術を導入する可能性があるでしょう。