
アナリスト:バリューアクトはマイクロソフトの取締役に就任する可能性が高い
アナリスト:バリューアクトはマイクロソフトの取締役に就任する可能性が高い
トッド・ビショップ著
先週発表されたマイクロソフトの業績予想の大幅下方修正の騒動が収まるにつれ、注目はアクティビスト投資家のバリューアクト・キャピタルによるマイクロソフト取締役会への代表権獲得に向けた動きに移りつつある。あるベテランアナリストは、同社の見通しは良好だと述べている。
野村リサーチのリック・シャーランド氏は顧客向けメモで、「マイクロソフトが株主価値を最大化できなかったことに対する不満を考えると、バリューアクトが取締役の座を獲得する確率は高いと我々は考えている。そしてマイクロソフトは、バリューアクトの議題を公的な委任状勧誘プロセスではなく非公開で検討する方が良いと考えているのではないかと思う」と述べている。
ロイター通信は金曜午後、バリューアクト社が取締役就任の希望についてマイクロソフト社の取締役らと協議し、同社最高経営責任者(CEO)のスティーブ・バルマー氏の後継者計画が明らかに欠如していることなどの問題について同社に圧力をかけたと報じた。
しかし、短期的な大きな問題は、同社の現金残高にあるようだ。現在、現金と短期投資を合わせると770億ドルを超える。バリューアクトをはじめとする投資家は、マイクロソフトに対し、何らかの形で株主還元を強化するよう強く求めている。