
アップルCEOティム・クック氏:中国は売上高だけでなく世界最大の市場となる
テイラー・ソパー著

アップルのCEOティム・クック氏は、中国の最近の経済変動にもかかわらず、同社にとって中国には大きなチャンスがあると考えている。
アップルが第3四半期の売上高(515億ドル)と利益(111億ドル)の両方でウォール街の予想を上回ったことを受けて、クック氏は火曜日にアナリストとの収益報告の電話会議に出席し、中国におけるアップルの事業についていくつかの考えを述べた。
同社の中国における売上高は、前年同期比でほぼ100%増加し、2014年度第4四半期の62億9,000万ドルから直近の四半期には125億1,000万ドルに達しました。アメリカ大陸に次いで、中華圏はAppleにとって2番目に大きな市場であり、前四半期の売上高は欧州での売上高を約20億ドル上回りました。
「私たちは中国に、来四半期や再来四半期のためだけでなく、今後数十年を見据えて投資しています」とクック氏は述べた。「中国はAppleにとって世界最大の市場になると考えています。それは売上高だけではありません。開発者コミュニティも大きな力を持っており、世界のどの国よりも急速に成長しています。中国のエコシステムは非常に強力です。」
クック氏はまた、グレーターチャイナ(中国、香港、マカオ、台湾)におけるiPhoneの販売が前年同期比で87%増加したことにも言及した。クック氏によると、中国本土では前四半期にiPhone 6が最も売れたスマートフォンで、iPhone 6 Plusは3位だった。
この成長は、中国でのスマートフォン販売が実際に減速しているにもかかわらず起こった。
「市場が成長しなくても我々は成長することができた」と彼は付け加えた。
中国の不安定な経済については、クック氏はそれがアップルの売り上げに何ら影響していないと述べた。
「率直に言って、ウェブとテレビをオフにして、実店舗やオンラインでどれだけの顧客が来店するか、さらに売上の傾向だけを見ても、中国に経済的な問題があるとはまったく分からないだろう」と彼は語った。
クック氏はまた、中国の中流階級についても言及し、マッキンゼーの最近の調査では、中流階級の人口は5年前の5000万人から今後5年間で10倍に増加すると予測されていると指摘した。
クック氏は「今後数年間で中国は大きく変化すると予測している」と語った。