Ipad

調査:2015年はVRスタートアップにとって資金調達史上最高の年だった

調査:2015年はVRスタートアップにとって資金調達史上最高の年だった

ジェイコブ・デミット

ギアVR
ギアVR

シアトルに拠点を置く投資追跡サービス、ピッチブックのアナリストによると、2015年には119社のバーチャルリアリティ関連スタートアップが資金調達あるいは買収された。投資家からの好意をようやく感じ始めている業界としては過去最高だという。

ピッチブックのアナリスト、ニザール・タルフニ氏によると、VRスタートアップ企業は長年、自社のプレゼンに苦労してきた。VR業界が主流になるだけの推進力がなかったからだ。創業者たちは、ビジネスモデルの説明に近づく前に、まずベンチャーキャピタルに対し、VRが今や現実のものであることを納得させなければならなかった。

しかし、PitchBookが最近発表した世界のVR業界レポートによると、もはやそれはそれほど大きな問題ではない。同レポートのデータによると、Facebook、Microsoft、Sony、Samsungといったテクノロジー大手企業がVRへの取り組みに真剣に取り組んでおり、投資家コミュニティ全体に新たなレベルの信頼感をもたらしている。

シアトルでもその兆候が見られました。マドロナ・ベンチャー・グループが最近、同社初のVRスタートアップに投資しました。テクノロジー業界では今週、Googleが支援するMagic Leapが37億ドルの評価額で8億2,700万ドルの資金調達を目指しているというニュースが報じられました。

PitchbookのVR投資状況に関するレポートによると、2010年以降、世界中のVR企業に40億ドル近くが投資されており、その半分以上が過去2年間に行われた。2015年に入ってからこれまでに119件の投資が行われており、これは昨年比16%の増加となっている。

フェイスブックが昨年オキュラスを20億ドルで買収したことで投資総額は歪んでいるものの、タルフニ氏は依然として力強い成長の傾向が明らかだと述べている。

PitchBook経由。
PitchBook経由。

報告書は、もう一つの明るい兆候として、資金の出所が多様化していることを指摘している。ベンチャー企業が依然として主導権を握っているものの、大企業、ヘッジファンド、プライベートエクイティ投資家も参入し始めている。

PitchBook経由
PitchBook経由
スクリーンショット 2015年12月9日 午後1時18分25秒
PitchBook経由

「今回は準備万端だ」とタルフニ氏は、仮想現実に賭けるスタートアップ企業に資金を注ぎ込む投資家たちについて語った。「彼らはそれが現実だと考えており、ネットワーク効果を生み出すための要素はすべて揃っていると考えている」