
モバイル?それって何?SECの調査に対しGoogleは無知を主張
トリシア・デュリー著

Google がモバイル収益を個別に表示する必要がない理由として、モバイル プラットフォームを他のプラットフォームと区別する方法がわからないためだと主張している。
「時代ごとに『モバイル』プラットフォームが正確には何なのか、そしてそれが今後どうなるのかを定義することはますます困難になっている」とグーグルは証券取引委員会への書簡に記した。
この書簡は、FacebookやTwitterなどのモバイルデバイスから得られる広告収入をGoogleに開示するよう求めたSECの調査に対する回答だった。
グーグルは抗議として、広告を視聴するためのプラットフォームは変化するターゲットであるため、将来的には「冷蔵庫、車のダッシュボード、サーモスタット、メガネ、時計」について話しているかもしれないと主張した。
「今後、ユーザーが当社のサービスを利用し、広告を視聴するデバイスはますます多様化していくと予想しており、当社の広告システムはデバイスに依存しないものへと進化していきます」と同社は述べている。「市場でますます多くの『スマート』デバイスが普及するにつれて、『モバイル』の定義も進化し続けると予想しています。」
文脈から外れると、モバイルデバイス用のオペレーティングシステムを開発している Google がモバイルとは何かという納得のいく定義を思い付かなかったというのは少し不合理に思えますが、これは業界が(比較的歴史が浅いとはいえ)すでに取り組んできた問題です。
Google はこの歴史を簡単にまとめ、次のように説明しています。「当初、業界関係者のほとんどは、(携帯電話に加えて) タブレットを「モバイル」の定義に含めていました。しかし、タブレットが市場で普及するにつれて、タブレットの使用法は携帯電話よりもデスクトップとの共通点が多いことが明らかになりました。」
この議論の発端は、SEC(証券取引委員会)がGoogleに対し、広告主が支払った平均クリック単価(APC)が6%減少した要因となった収益の変化の影響を定量化する要請を行ったことにある。Googleはモバイル収益の内訳を明らかにしなかったものの、6%の減少は主に広告商品の変更(モバイル関連)と為替レートの変動によるものであることを明らかにした。