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GlobalX、Eviationと電気飛行機50機購入契約を締結、2027年に納入へ

GlobalX、Eviationと電気飛行機50機購入契約を締結、2027年に納入へ

アラン・ボイル

アーティストによるコンセプト画では、Eviationの全電気式Alice航空機がGlobalXの塗装で描かれています。(Eviationのイラスト)

ワシントン州アーリントンに本社を置くエビエーション社は、マイアミに拠点を置くチャーター航空運航会社グローバルX社がエビエーション社の全電気式通勤航空機「アリス」50機を発注する意向書に署名したと発表した。

エビエーションは本日のニュースリリースで、この9人乗りの航空機により、フロリダ、バハマ、カリブ海諸国といったグローバルXの主要市場で新たな旅客路線が開拓されると発表した。

「アリス航空機により、主要市場への、また主要市場からの持続可能な地域便の提供が可能になり、2050年までに炭素排出ゼロの航空会社になるという当社の取り組みの第一歩となります」と、GlobalXの会長兼CEOであるエド・ウェゲル氏は述べた。

エビエーション社長のグレゴリー・デイビス氏は、グローバルXの「よりきれいな空、より低い運用コスト、そして航空旅行のための最も革新的な選択肢の提供への取り組み」を称賛した。

GlobalX(別名Global Crossing Airlines)は1年前に旅客運航を開始し、現在はエアバスA350クラスの航空機7機を運航して米国、カリブ海諸国、ラテンアメリカ諸国に就航しています。また、リース契約に基づきA321貨物機15機を保有しており、今年末までに貨物運航を開始する予定です。

GlobalXは2027年に最初のアリス航空機の納入を予定しており、貨物顧客ベースをサポートするためにこの航空機の貨物型を評価する予定である。

契約の金銭的詳細は公表されていないが、2019年にエビエーション社はアリス機の定価を400万ドルと発表していた。アリス試作機は1年以上前から組み立てと地上試験を行っており、最初の飛行試験はワシントン州中部のモーゼスレイクで数週間以内に実施される予定だ。

この飛行機の電気推進システムは、ワシントン州エバレットに本社を置く関連会社であるマグニX社によって提供されている。

すべてが計画通りに進めば、アリスは早ければ2024年に就航する可能性がある。DHLエクスプレスは昨年アリスeCargo機を12機発注し、マサチューセッツ州に拠点を置くケープ・エアは4月に全電気式旅客機75機を発注した。