
給与を最低7万ドルに引き上げたCEO、現在は「生活の糧を得るために」家を借りている
ジョン・クック著

従業員の給与を最低7万ドルに引き上げたことで世界的に有名になり注目を集めたグラビティ・ペイメンツのCEO、ダン・プライス氏は、現在は生活に困窮していると語る。
プライス氏に関する詳細な記事に付随するニューヨーク・タイムズのビデオセグメントで、奇妙なことにガレージでバケツに座った状態で登場したこの幹部は、現在状況が厳しいと語った。
「何とかやりくりするために、これまで以上に一生懸命働いています」とプライス氏は語る。「今は家を貸して生計を立てています。20代前半以来、こんなに稼いだお金はありません。」プライス氏の推定純資産は300万ドル。
4月に100万ドル以上あった給与とボーナスを7万ドルに削減した31歳のプライス氏は、兄でグラビティ・ペイメンツの共同創業者であるルーカス氏にキング郡上級裁判所で訴えられ、多額の訴訟費用に直面している。
「他の不正行為の中でも、彼は会社の過半数の支配権を不当に利用して過剰な報酬を自分に支払い、ルーカスからグラビティ・ペイメンツの所有権の利益を奪った」と訴状は述べている。

本日のニューヨーク・タイムズ紙の長文記事には、プライス氏の父であり、ベンチャーキャピタリストで最低賃金活動家のニック・ハナウアー氏、顧客、グラビティ・ペイメンツの現従業員および元従業員数名のコメントが掲載されており、ダン・プライス氏は、兄との不和や、従業員の賃金を上げる決断をしたことによって生じた影響について述べている。
彼は兄についてこう語る。「一緒にビジネスをしていたことが、私たちの関係にとって最悪だった」。訴訟は今月提起されたものの、少なくとも3月から準備が進められていた。プライス氏が画期的な発表をする1ヶ月前のことだ。その様子はニューヨーク・タイムズ紙が捉えていた。
タイムズ紙の記事に付随する「グラビティ・ボスへのラブレター」と題されたこのビデオでは、プライス氏が賃金発表後に受け取った何百通もの手紙を読んでいる様子が映っている。
プライス氏に関する記事全文はこちらでご覧いただけます。ぜひお読みいただく価値は十分にあります。ビデオはこちらです。