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マイクロソフトとブラックロックは、テクノロジーと金融の巨人による新たな提携で、退職計画の危機解決を目指す

マイクロソフトとブラックロックは、テクノロジーと金融の巨人による新たな提携で、退職計画の危機解決を目指す

ナット・レヴィ

マイクロソフトCEOサティア・ナデラ氏。(GeekWire Photo / Nat Levy)

マイクロソフトと世界最大の資産運用会社ブラックロックは、人々が退職後の計画を立て、貯蓄する方法を変えることに重点を置いた新たな提携を結ぶ。

提携に関するプレスリリースでは、現在および将来の世代が貯蓄をほとんど、あるいは全く持たないまま退職年齢を迎えるという、大きな潜在的危機に両社がどのように立ち向かうのかという詳細は明らかにされていませんでした。マイクロソフトは、年金制度の混乱、退職後の計画と貯蓄の責任が企業から個人へと移行していること、そして寿命の延伸を問題の一因として挙げています。

「今日、何百万人ものアメリカ人が退職後の経済的な目標達成に苦労しています」と、マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏は声明で述べた。「ブラックロックと協力し、クラウドとAIの力を活用して、この重要な課題に対処し、退職計画を再構築する新たなソリューションを導入していきます。」

この提携の目標は、人々が退職後の資産をより有効に活用し、どのような拠出が必要かを把握できるようにすることです。ブラックロックは、プレスリリースによると、「退職後の生涯にわたる収入を提供し、米国の労働者が雇用主の職場貯蓄プランを通じて利用できるようにすること」を目的とした次世代投資ツール群を設計・管理します。

マイクロソフトがこの取引でどのような役割を果たすのかは不明ですが、ナデラ氏の発言を踏まえると、ブラックロックの新製品はマイクロソフトのクラウドコンピューティング・プラットフォーム上で稼働する可能性が高いでしょう。ウォール・ストリート・ジャーナルは、両社が倹約行動を奨励するモバイルアプリや、アプリを通じて金融リテラシー情報を提供するアプリの開発を検討する可能性があると報じています。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、この取引の発端は5月に遡り、ナデラ氏とブラックロックのCEOローレンス・フィンク氏が、資産が減少する中で退職年齢を迎える何世代にもわたる人々の差し迫った可能性を軽減するために、両社がどのように貢献できるかについて話し合ったという。