
国防総省長官代行は、ボーイングに対する偏見の容疑で倫理調査に直面している
アラン・ボイル著

国防総省入りする前にはボーイング社のベテラン幹部だったパトリック・シャナハン国防長官代行は、元雇用主を持ち上げ、ボーイング社の競合社を軽蔑しているという苦情を受け、倫理調査に直面している。
国防総省の監察総監室は本日、「倫理規定に違反したとされる」行為に関する苦情を調査していることを認めた。
シャナハン氏はボーイングで31年間の大半を民間航空機プログラムの管理に費やし、2017年に国防次官補への就任を上院で承認され、昨年末のジェームズ・マティス氏の退任後、国防長官代行に就任した。
シャナハン氏は国防総省に着任した際、ボーイングに関わるあらゆる問題から身を引くと誓った。しかし1月、ポリティコは匿名の元政府高官2人の発言を引用し、シャナハン氏が社内の高官級会議でボーイングを繰り返し称賛し、ロッキード・マーティンを貶めていたと報じた。
ある元当局者は、同氏がロッキード・マーティンのF-35戦闘機プログラムを「めちゃくちゃ」と評し、同社は「プログラムの運営方法を知らない」と不満を漏らしたと伝えている。
1月下旬、マサチューセッツ州選出の民主党上院議員エリザベス・ウォーレン氏はシャナハン氏に報道への返答を求める書簡を出し、今月にはワシントンの「責任と倫理を求める市民」という団体が調査を要請した。
監察官事務所は本日報道機関に送った声明の中で、疑惑に関する調査を継続すると述べた。監察官事務所は、シャナハン氏が先週、上院公聴会で調査を支持すると発言したことを指摘した。
ポリティコは、シャナハン国防長官の広報担当、ジョセフ・ブッチーノ中佐の発言を引用し、長官代行は「国防総省と提出した倫理協定を常に遵守することに尽力してきた」と伝えた。
上院軍事委員会の委員を務め、先月2020年大統領選への出馬を正式に表明したウォーレン議員は、この調査のニュースを歓迎した。「アメリカ国民は、政府職員が大手防衛関連企業ではなく、自分たちのために働いていると信頼できるはずだ」とウォーレン議員は声明で述べた。