
Dockerは現実を認め、コンテナ技術にKubernetesのサポートを追加
トム・クレイジット著

Docker は、白熱した Kubernetes コンテナ オーケストレーション オープンソース プロジェクトに対抗しようとしている数少ない企業の 1 つですが、勝てないものがあるなら、参加するべき時です。
Docker社の主力コンテナソフトウェア製品がKubernetesをサポートすると、同社は火曜日に開催されたDockerCon Europeカンファレンスで発表しました。DockerのEnterprise Editionソフトウェアを運用している企業は、Kubernetesをオーケストレーションツールとしてより容易に導入できるようになります。また、KubernetesのサポートはDockerの無料版とオープンソースのMobyプロジェクトにも導入される予定です。
Dockerのおかげで、コンテナは現代のソフトウェア開発における原子単位となりました。次世代の仮想化技術であるコンテナにより、ソフトウェア開発者は複数のサーバー、さらにはデータセンターにまたがるアプリケーションをパッケージ化できます。
しかし、企業が大量のコンテナを導入し始めると、その複雑さを管理する何かが必要となり、2017 年はその答えとなったのが Kubernetes でした。現在では、クラウド コンピューティングの計画を策定しているほぼすべての企業から支持されている Kubernetes (Cloud Native Computing Foundation の一部) は、先進的なソフトウェア開発チームの間でコンテナ管理の事実上の標準として浮上しています。
DockerはSwarmという製品でKubernetesに対抗しようとしていました。Kubernetesは非常に複雑なシステムであるため、コンテナ自体に採用したのと同じユーザーフレンドリーなアプローチをコンテナオーケストレーションにも導入できると期待されていました。
しかし、Kubernetesへの関心の高まりに比べると、Swarmの採用は鈍いように思われます。Kubernetesに対抗しようとしていたMesosphereも、今年初めにこの技術のサポートを追加しました。DockerがKubernetesプロジェクトのサポートと保守を担うCNCFを支援していることを考えると、同社が最終的にこの技術をサポートすることになったとしても、それほど驚くことではありません。
それでも、Dockerにとっての疑問は依然として変わらない。収益はどこから生まれるのか? Swarmは、コンテナソフトウェアにおけるDockerの地位を活かして収益を伸ばす製品になる可能性もあったが、市場は既にそれを決定しており、DockerのCEOであるスティーブ・シン氏は、既存のDocker製品群から収益を絞り出す方法を見つけなければならない。