Watch

アマゾン、気をつけろ!ウォルマートによる33億ドルのJet.com買収は、オンライン売上の大幅な成長で成果を上げ始めている

アマゾン、気をつけろ!ウォルマートによる33億ドルのJet.com買収は、オンライン売上の大幅な成長で成果を上げ始めている

ナット・レヴィ

(Shutterstock Photo)

ウォルマートは昨年、アマゾンの競合であるJet.comを33億ドルで買収するなど、電子商取引に多額の投資を行っており、その投資は成果を上げているようだ。

ウォルマートは火曜日に発表した第4四半期および年度末の決算報告で、オンライン売上高が米国で29%、世界で15.5%増加したと発表した。ウォルマートはeコマース売上高のドル換算値を公表していない。

Jet.comの創設者兼CEOであるマーク・ロア氏が、ウォルマートの米国における電子商取引の推進を指揮している。

ウォルマートの社長兼CEOであるダグ・マクミロン氏は声明で、「当社はよりデジタル化された企業となり、顧客により良いサービスを提供するために迅速に動いている」と述べた。

ウォルマートは売上高で世界第2位、トラフィック数でもトップ3に入るオンライン小売業者になったと、マクミロン氏は同社の第4四半期決算説明会で述べた。この成長の大きな要因は、取扱商品の増加だ。ジェットCEOのマーク・ロア氏のリーダーシップの下、ウォルマートの米国eコマース部門は、年初からオンラインで購入可能な商品数を4倍以上に増やし、3,500万点以上にまで増やした。

ウォルマートはアマゾンの地位を奪うことはできなかったものの、このeコマースの巨人を常に警戒させてきた。ウォルマートはドライブスルー食料品市場でアマゾンに先んじており、同社のサービス「ピックアップ・トゥデイ」はホリデーシーズン中に2015年比で27%成長したと、ウォルマートのCFOブレット・ビッグス氏は決算説明会で述べた。1月末には、ウォルマートが数百万点の商品を対象に、35ドル以上の注文で2日以内の無料配送を導入した。アマゾンは今週、無料配送の対象となる購入金額の基準を50ドルから35ドルに引き下げたが、その場合の配送は2日ではなく5日から8日で行われる。

ウォルマートは年間を通じてシューバイとムースジョーも買収し、ジェット買収を通じてヘイニードルの経営権も獲得し、靴、アウトドア用品、家具などの高級品分野での専門知識と供給力を高めた。

ウォルマートはアマゾンとの競争を継続する構えで、同社幹部はオンライン小売業にさらなる時間と資源を投資する計画を示唆した。

「今後も、トラフィックの増加と顧客価値の向上を目指し、eコマースへの投資を継続していきます。私たちは、現在取り組んでいること、そのスピード、そしてまだやるべき仕事に期待を寄せています」とビッグス氏は述べた。