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アマゾンのTwitchがソーシャルメディアの寵児だったBeboを買収し、eスポーツの存在感を高める

アマゾンのTwitchがソーシャルメディアの寵児だったBeboを買収し、eスポーツの存在感を高める

ジェームズ・ソーン

(GeekWire写真)

アマゾン傘下のTwitchは、ゲーム業界での存在感を高めるため、eスポーツ企業であり初期のソーシャルメディア候補であるBeboを買収した。

買収規模は不明だが、TechCrunchの情報筋によると、TwitchはBeboの技術と10人からなるチームに2500万ドル未満を支払ったという。TechCrunchによると、この買収はTwitchのeスポーツ事業、特にゲーム対戦型ストリーミングチャンネル「Twitch Rivals」の強化を目的としているという。

アマゾンの広報担当者は買収を認めたが、それ以上の詳細については明らかにしなかった。

Beboはソーシャルメディア・スタートアップの波に乗り、創業から3年後の2008年にAOLに8億5000万ドルで買収されました。Beboの夢は瞬く間に消え去り、2013年には、Beboの共同創業者であるマイケル・バーチとゾチ・バーチ夫妻が、破産後のオークションで100万ドルでサイトを買い戻しました。

Beboはその後、eスポーツストリーミングプラットフォームとしてブランド名を変更しました。本日時点で、同社のウェブサイトは閉鎖され、ツイートも削除されたようです。

アマゾンは2014年にTwitchを9億7000万ドルで買収し、同プラットフォームを利用してNBAとのライブストリーミング契約を締結したり、プライム会員に無料ゲームを提供したり、壮大なポケモンマラソンをストリーミングしたりしてきた。

しかし、Amazonのゲーム分野における幅広い取り組みは、幾度となく紆余曲折を経てきた。先週、Amazonは社内のゲーム開発スタジオを再編し、プロジェクトを中止したことを認め、その過程で数十人のゲーム開発者を解雇したと報じられている。スタジオは「The Grand Tour Game」というコンソールゲームをリリースしており、2つのオンラインゲームを開発中である。

開発者向けに、Amazonは2015年にCrytekからライセンスを取得したCryEngineをベースに構築されたLumberyardというゲーム開発エンジンを運用している。また、Amazonのクラウド部門であるAWSは、「GameOn」というAPIを提供しており、開発者はこれを使ってゲームに競争機能を追加でき、Amazon.comの製品を賞品として配る機能も含まれる。