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マイクロソフトがエンタープライズセキュリティ企業Aoratoを2億ドルで買収

マイクロソフトがエンタープライズセキュリティ企業Aoratoを2億ドルで買収

トッド・ビショップ

ms-triマイクロソフトは今朝、​​イスラエルに拠点を置くエンタープライズセキュリティ企業Aoratoを買収したと発表した。AoratoはマイクロソフトのActive Directoryと連携して事業を展開している。買収金額は両社とも明らかにしていないが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は買収額が「約2億ドル」だったと報じている。

この取引を発表する投稿の中で、マイクロソフト副社長の沼本健氏は買収の理由を説明している。

Aoratoの高度なテクノロジーは、機械学習を用いて企業ネットワーク上の不審なアクティビティを検出します。正常な動作を理解した上で異常を特定するため、企業は不審な動作を迅速に把握し、適切な対策を講じて自社を守ることができます。Aoratoのアプローチの鍵となるのは、組織セキュリティグラフです。これは、組織のWindows Server Active Directory(AD)にアクセスするすべてのユーザーとマシンの情報を、リアルタイムで継続的に更新されるビューです。ADは、多くの企業でユーザーIDの保存や、重要なビジネスアプリケーションやシステムへのアクセス管理に利用されています。そのため、ほとんどの企業顧客はAoratoのテクノロジーを容易に活用できるはずです。これは、クラウドベースのIDおよびアクセス管理ソリューションであるAzure Active Directory向けに開発した同様の機能を補完するものです。

TechCrunchは、イスラエル国防軍の退役軍人らによって設立されたAoratoが総額1100万ドルの資金を調達したと報じている。

アオラトは自社のサイト上のメッセージで、「マイクロソフトに加わることで、このビジョンを追求し、可能な限り広範囲に顧客を支援するユニークな機会が得られます」と書いている。