
ナイキは人間の限界をテストし、ついにマラソン2時間の壁を破るために専門家チームを結成した
カート・シュロッサー著

とにかく、もっと速く。ナイキは、あらゆるスポーツ界で最も破ることのできない壁の一つとされる、マラソン2時間切りという「ムーンショットチャレンジ」に挑戦する。
ポートランドを拠点とするスポーツ用品メーカーは月曜日、「Breaking2」と呼ばれる新たな取り組みを発表しました。このプロジェクトは、「アスリート、製品イノベーション、トレーニング、そして環境を通じて、人間の可能性の限界を解き放つ」ことを目指します。
現在の男子の世界記録は、2014年にベルリンで2時間2分57秒を走ったケニアのデニス・キメットが保持している。ナイキ社によれば、このタイムを3パーセント短縮するという一見不可能に思える挑戦こそが、まさに同社の原動力なのだという。
ナイキは、2014年夏にBreaking2チームを結成し、2時間の壁を破ることに専心したと発表した。このチームは、バイオメカニクス、コーチング、デザイン、エンジニアリング、素材開発、栄養学、スポーツ心理学・生理学など、多岐にわたる分野の専門家で構成されている。
ランナーやスポーツファンは、1954年にサー・ロジャー・バニスターが初めて1マイルを4分台で走った歴史的な偉業を思い出すはずだ。ナイキによると、1年以内に24人のランナーがバニスターに続いたという。マラソンで2時間を切るには、26.2マイル(約42.7km)の区間で7秒ずつ短縮する必要がある。
ナイキは、ケニアのエリウド・キプチョゲ、エチオピアのレリサ・デシサ、エリトリアのゼルセナイ・タデセという3人の「エリートアスリート」を起用した。彼らは「完璧な装備」と「十分な勇気」を持って、この挑戦に挑んでいる。
ナイキのウェブサイトのランディングページでは、2017年の同社とランナーの進捗状況に関する最新情報を見逃さないように、関心のある人に再度確認するよう呼びかけている。そしてもちろん、Nike+ Run Clubアプリへのリンクやランニングシューズを購入できる機能もある。