
マイクロソフトがアプリ開発のワンストップショップ「Azure App Service」を発表
ブレア・ハンリー・フランク著
Microsoft は本日、Azure クラウド プラットフォーム向けの新しい App Service を発表しました。これにより開発者は、クラウド ベースのさまざまな種類のアプリの構築に役立つサービスをワンストップで利用できるようになります。
このサービスは、Azure の従来の Web アプリ実行サービスである Websites サービス、クロスプラットフォーム モバイルアプリ開発者向けの Mobile Services ツール、そしてエンタープライズ アプリケーション統合のための BizTalk サービスを 1 つのパッケージに統合します。Websites は App Service の Web Apps サービスとなり、Mobile Services は Mobile Apps サービスとなりました。既存の Websites ユーザーは自動的に Web Apps サービスに移行され、Mobile Services ユーザーはこちらの手順に従って App Service に移行できます。
BizTalkは、技術ユーザーと開発者がコンシューマー向け、商用、オンプレミスのサービスを統合できる新しいLogic Appsサービスに統合されました。Microsoftはまた、開発者がクラウド上でアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を検出、ホスト、管理できる新しいAPI Appsサービスも開始しました。APIは、プログラムがさまざまなサービスから情報を取得することを可能にするもので、多くの最新Webアプリケーションの重要な構成要素です。Microsoftの新しいサービスにより、開発者はこれらすべてをより簡単に管理できるようになります。
APIアプリは、SAPやSiebelといった様々な主要エンタープライズシステムに加え、Salesforce、Office 365、Zendesk、Dynamics CRM Onlineといったサービスにも対応しています。開発者はAPIアプリを使用して、自社のオンプレミスAPIとの統合や、Microsoft Azureを介したパブリックAPIまたはプライベートAPIの公開も可能です。
開発者は単一のApp Serviceプランにサインアップし、そのサービスでホストするすべてのアプリに対して、どのようなサービスを使用しているかに関係なく、一律の料金を支払います。Microsoftの膨大なクラウドサービス提供を簡素化することで、クラウド上でアプリ開発を簡単に開始し、成長の余地を求める開発者にとって、より魅力的な選択肢となる可能性があります。
マイクロソフトは、AmazonやGoogleといったプロバイダーと、クラウドサービスの顧客獲得をめぐって激しい競争を繰り広げています。App Serviceはアプリ開発を容易にすることで、新規顧客がAzureに移行する決め手となる可能性があります。