
NASA、健康上の問題によりボーイング・スターライナー宇宙タクシーの試験飛行の乗組員を変更
アラン・ボイル著

NASAは、ボーイング・スターライナー宇宙タクシーによる国際宇宙ステーションへの初の有人試験飛行について、医学的な問題により乗組員の変更を余儀なくされており、現在8月以降に予定されていると発表した。
NASAは本日、エリック・ボー宇宙飛行士が、医学的な理由により、この飛行には参加しないことを発表した。代わりに、3度の宇宙飛行経験を持つマイク・フィンクが、NASAのニコール・マンとボーイングのテストパイロット、クリス・ファーガソンと共にボーの代わりを務める。
NASAによると、フィンク氏はスターライナーの飛行訓練を直ちに開始し、一方ボー氏はフィンク氏に代わってテキサス州ジョンソン宇宙センターの宇宙飛行士事務所で商業乗務員主任補佐に就く予定。
本日の人事異動は、昨年8月に発表された商業乗務員フライトのラインアップにおける最初の変更となる。
現在の計画では、スペースXは来月にも、アップグレードされたクルードラゴン宇宙船を無人宇宙ステーションに向けて打ち上げる予定です。この飛行はデモンストレーション・ミッション1(DM-1)と呼ばれ、その後6月にはNASAの宇宙飛行士ロバート・ベンケンとダグ・ハーリーが搭乗する有人DM-2試験飛行が予定されています。
ボーイングは、早くても3月までに無人スターライナーを宇宙ステーションへの試験飛行に打ち上げ、その後数ヶ月後に有人飛行を行う計画だ。試験が計画通りに進めば、スペースXとボーイングは宇宙ステーションへの往復の定期宇宙タクシー飛行を開始することになる。
フィンク氏は1996年からNASAの宇宙飛行士団に所属しています。2004年と2008年から2009年にかけて、数ヶ月にわたりISSに滞在しました。また、2011年にはスペースシャトル「エンデバー」の最終ミッションであるSTS-134ミッション中にISSを訪れました。フィンク氏の宇宙滞在日数は合計382日で、9回の船外活動を行っています。
ボー氏は2000年に宇宙飛行士となり、2008年にエンデバー号でSTS-126、2011年にディスカバリー号でSTS-133と、2回のスペースシャトルミッションで宇宙ステーションに搭乗した。